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iOSアプリ開発デザインパターン入門を読んだ

2019-05-06 07:22:11 +0900

Swift iOS
会社で電子書籍をシュッと買ってもらえたので、ちょくちょく読んでいたのですが、 GW中に残りを読了したので感想をササッとまとめて書いておきました。

iOSアプリ開発デザインパターン入門 (技術の泉シリーズ(NextPublishing))

  • デザインパターンというと、この本の中ではオブジェクト指向プロトコル指向・MVC・MVVMについて説明しているのでたしかにそれらはデザインパターンかもしれないけど、一般認知されているデザインパターンってJavaGoFデザインパターン本をイメージする人は多いと思うので、ちゃんと目次を見て買いましょうという感じでした。僕はわかってて買ったのでとくに問題がないのでした。
    • デザインパターンではなく、iOS初心者が中級者になるための手引き的な本…? というのが個人の感想です。(元々別タイトルで出してたけど、商業出版する際にタイトルが変わったのだろうか
  • 肝心の内容ですが、前述の通り、オブジェクト指向についてのおさらい、プロトコル指向について、Viewや非Storyboard利用時のなどのTipsを中心に割いている章、iOSMVCのサンプルコードを実践に近い感じで実装する章。MVVMのサンプルコードを「外部ライブラリ依存なし」書いていく。という感じでした。
    • MVCの章が一番良かった。 
      • 初心者から中級者の過渡期の中で不安になるのが、「とりあえずMVCで書けると思うけど、行数も多いし、これで正解なんだろうか?」だと思っていて、この章のコードはその点において、不安点を解消する良いお手本、正解コードのひとつと思った。
    • 次のMVVMもとてもわかり易かった。 
      • 「ReactiveXX」とか「RxSwift」が「ほぼ必須」な感じがする昨今、これらのライブラリをなしにして説明をしているのが大変良かった。
      • MVVMよりもReactiveXXとかRxの概念説明のほうがとにかく大変そう。
  • 不満点をあげるとするなら、この本だけではないけど、MVCとかMVVMを説明している本でよくあることだとは思うのだけど、MVCとMVVMで同じケースを実装して比較してほしいところがそうではなかった(MVCはタスク管理アプリでMVVMはGitHubクライアントアプリ)ので、単純な比較にならないんじゃないかと思ってて、そこはちょっと不思議に感じている。
    • 両方同じユースケースで実装して、MVCだとこの辺辛いので、MVVMにしようね。とかそういった切り口がないなぁと。
    • DDDとか設計論全般的にそうだけど、少なくとも自分は、成功しているコードや設計だけを見せられても正直なところ実感がないというのがあります。アンチパターン集みたいなのがわかりやすくて好きです。
  • iOS初心者 -> 中級者入門くらいへ向けての本って全然ないと思っていて(Swiftならあるんですよ。)、ちょうどいい感じにこの本が刺さったので大変良かった。似たようなターゲットの本だったり、もっと上級者というか深くダイブしたい人向けの本が技術書典をきっかけにどんどん生まれてくればいいなぁという感じでした。

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