Webプロダクト UI における Figma 不要論
生成AIで DHH の主張は暴論ではなくなった
Figma はもう要らない。少なくとも Webプロダクトの領域では2023 年に DHH が出した結論で十分だし、生成AIの進化でその結論はさらに強くなった。
Webプロダクトの開発であればJSや簡単なRubyくらいはデザイナーが書くべきだというマッチョな論が展開されているが、生成AIがあるので暴論ではなくなった。 生成AIのおかげで、簡単なRubyやJSくらいならデザイナーがコードに踏み込みやすくなった。本当に簡単になった。
なので、Figma不要論については、私の中ではすでに結論がついている。 使うべきなのはネイティブアプリなどのWeb以外のプロダクト開発やプロダクト開発以外のWebデザインなどのレイヤーなのではないかと考えている。
正解ファイルの通り作るプロセスの終焉
DHHの記事でもあるように、Figmaは中間生成物であり、作業効率を直接的に上げるものではない。 エンジニアとデザイナーのスキルセットが違うことによって生まれたコミュニケーションのためのツールであり、 デザイナーがコーディングができるなら合意形成も不要で、「Figmaで作られた正解ファイル」はいらないのである。 今後こうなると、デザイナーはUI/UXに一家言を持つビルダーになり、エンジニアはバックエンド・フロントエンドに一家言を持つビルダーになる。 職種としての分業はゆるやかに溶け合っていく、と思っている。
今できないは論点ではない
生成AIの進化は著しい。 今やモックアップについてもClaude Designやv0などで十分で、このツールでデザイナーがかかわらない案件については合意とって開発を進めればいいと思っている。 Claude DesignだとできなくてFigmaでできるというのは時間の問題であり、 すぐに解決するだろう。
デザイナーやエンジニアが細かい統一感のために人間が必要だというのは「今は」その通りかもしれない。 だが、生成AIの性能向上で解決するか、統一感を持たせるために仕組みを作るかのどちらかで解決されるはずで、人間は仕組みや判断をするのが責務となり、直接的に手を動かすことはなくなるだろう。 今できないのは時間の問題であって、おそらく1年もすれば解決されるというマインドでいるべきだと私は思う。
これは Figma だけの話ではない
これはFigmaに限った話ではなく、エンジニアにも同じことは言える。 生成AIに代替されにくい部分を強調して自分たちの職能の安泰を語ることは色々なところで繰り返されている。デザイナーもエンジニアもPdMも自分の職能で残りそうな領域を見つけては安心したくなる。しかしそれでは何も解決しないしそのうち淘汰されていくので、本当に残るのは職能の枠を超えられるビルダーだけなのだと私は考えている。